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第6章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 2

仕上げ、という言葉に、反応した。

仕切りが無くなった隣の部屋に入り的場君たちに歩み寄る斎を、目で追う。

永依さんはベッドの上にぐったりしているみたいで、荒い息を繰り返している間に、

的場君がシーツらしきものをささっとかけて、愛しい彼女の乱れていた肢体を隠した。

「斎様」

「・・・覚悟、出来てるな」

「何度も聞かないでください」

・・・・・・何の、覚悟?

「では、問うぞ」

そう言って斎が目線を向けたのは・・・永依さんの方。

「的場永依。目を開けろ。寝てはいないだろう?」

「・・・・・・・・・誰?」

「俺が何者か、はお前の問い次第で教えてやる」

「随分、偉そうね」

永依さんの声が聞こえる。柔らかい声。

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