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第6章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 2

「全く、見せつけてくれますね」

「お前も絢乃にしただろうに?」

ニヤリ、と笑う斎。

「それは斎様が・・・。ま、いいです。終わりましたし、気絶したお蔭で直ぐ反動は出てない様ですから、おりて下さい」

それに対して当初どもった的場君。その後、促されて斎は永依さんの上から身体を外した。

「後はお前がどうにかしろ。というか、本人が馴染むまで待つしかないが」

「・・・解ってます」

「アレは後日で片づけよう。見たいか?」

斎が指差した先は・・・哀れな彼。

「是非」

「お前も結構自虐的だな。とりあえず、地下牢に置いておく」

2拍手と共に・・・松浦健市の姿が薄れていく。そんなことも、斎は出来る・・・らしい。

「絢乃」

漸く斎の目が捉えた、彼の獲物である、私。近づいてくる彼に対して、硬直が取れた身体が、一歩、また一歩と後ずさりしたくなるのは・・・もはや本能。

そして、私は一気に部屋を飛び出した!!

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