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第7章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 3

「結構、積極的だったのに?」

「し、知らないっ」

プイッと顔を背け、斎の顔を見ないようにする。何が積極的?なんて言える筈もなく。

嵌められた~の思いが強いけれど、今更掘り返せる訳もなく。

「へえ?憶えて、ないって?」

「だから、知らないって・・・」
「思い出してみる?」

・・・何を?とは口にしにくい事ばかりを問う。それに悪戯っ子モードの斎は顔を見なくても、ニヤニヤしてる気がする。

「イヤ、いい。必要なッッ・・・!!!」

否定を口にした直後だった。ゆ、指がっ!!

布団の下の、ギュっと閉じてる私の足の間を、体温の違う、手が、彷徨って・・・。

「ここは絶対記憶してる」

ゆっくりと指が侵入・・・してくる感触が・・・解った。

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