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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

「愛されてるね」

友達の悠里は言った、けど。

「・・・・・・そう?」

愛されている、とはちょっと違う気がする。そもそも、私は彼を、斎を愛している?

「・・・ちょっと違う」

そういう恋愛感情を無視というか、飛び越えちゃって、気が付けば、あれやこれや・・・。

と思い出してしまえば赤面。

「キスマーク、見えてるし」

「ドコ!?」

流石にキスマークを晒すのは恥ずかしすぎる。

「別に気にしなくていいじゃない。だって咲楽先輩の彼女、ってのはもう校内で知らない人いないと思うよ?」

知らない人はいない・・・確かに。

クラスどころか学年すら違うというのに、斎は頻繁にこのクラスに来る。もう周知の事実なのは間違いない。

私に執着するとともに、斎の周囲も変化が訪れていた。

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