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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

何時もの部屋に入るなり、当然の様に斎は私の唇を塞ぐ。

敵対意識を持つ同性避けの対処が知りたかったのに・・・。

「い、いつッ」

うやむやにされそうなのが嫌で、離れようと必死なのに、斎は逃れようとする私の唇をいとも容易く、追って。

「舌を出して」

流されて、言われるまま舌を絡めて・・・。

「んっんんっ」

キス一つで、意識が溶かされて、うやむやにされていく。

唇が離れても、何となく精気を吸われたかの様にぐったりと、斎に寄り掛かり、当然の様に腕の中におさまって、何となく目を閉じる。

「絢乃は余計なこと、考えなくていい。何かある前に学校内なら止められる。対処も、する、が」

首筋に斎の指が這い、髪の毛が首筋をくすぐってる。

「それにしても何時の間に、悪あがきを?」

「・・・何の話?」

急に話が変わったので、ついていけなくて思わず顔を上げる。

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