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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

「無理って、こっちが無理ッ」

否応なしに、斎の唇がつつつーっと滑っているところは、首筋。髪の毛がチクチク肌を刺激して、

「痛ッ」

紅く色付く、吸い付いた痕。

「簡単には消えないものをつけとく。もう隠すな」

はあ?って・・・コンシーラーで薄めてたの、バレテル。

「というか、隠しようがないくらい、つけるか」

「や、ヤダってッ」

身体を強引に浮かされ、胸元が露わになると、そのまま顔を埋められて。

鋭い痛みのキスマークと、舐められる愛撫が交互に私を刺激し続けた、

・・・結果。

「もう・・・いいでしょ・・・」

羞恥心は早々に崩壊し、既にのぼせてた状態だから、頭がぼーっとしていて、斎の気の済むまで、翻弄され続けた。

意識は辛うじて飛ばさずに済み、またこの状態で最後まで行為に及ぶ事も無かった・・・けど、

自力で立って逃げる体力は残されてなくて、結局、隠していた身体を全て晒してしまったのには、変わりなかった。

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