
contract
第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1
「今日も、先輩来ないね」
と言っていた悠里ちゃんも、最近は斎の事を口に出さなくなった。
気を使ってくれている?と思う。
あれだけ鬱陶しかった存在の斎なのに、会わなくなる時間が増えるにつれ、意味のあるのかないのか解らない不安が増大中で、
いっそのこと、斎に聞いてみたいけど、聞き出すのも何故か怖い。
そして、斎に会わなくなってから、同性からの攻撃的な目は少しずつ無くなっていき、
それに比例して増えてきた噂が『生徒会長と斎』のもの。
最近では、付き合ってるの?あの2人は?という事で、私はすっかり元カノ状態。
屋敷では、的場君も永依さんも前と変わらず接してくれるけれど、斎の話には絶対触れないし、触れたとしても、はぐらかすばかりで、それ以上の会話にならなかった。
このままの方が、斎に関わらない方が自分の為だと解っているのに、本心では納得できず、何となくすっきりしない気持ちを抱えたまま、
季節は巡り、既に空気は冬の色。12月となっていた。
と言っていた悠里ちゃんも、最近は斎の事を口に出さなくなった。
気を使ってくれている?と思う。
あれだけ鬱陶しかった存在の斎なのに、会わなくなる時間が増えるにつれ、意味のあるのかないのか解らない不安が増大中で、
いっそのこと、斎に聞いてみたいけど、聞き出すのも何故か怖い。
そして、斎に会わなくなってから、同性からの攻撃的な目は少しずつ無くなっていき、
それに比例して増えてきた噂が『生徒会長と斎』のもの。
最近では、付き合ってるの?あの2人は?という事で、私はすっかり元カノ状態。
屋敷では、的場君も永依さんも前と変わらず接してくれるけれど、斎の話には絶対触れないし、触れたとしても、はぐらかすばかりで、それ以上の会話にならなかった。
このままの方が、斎に関わらない方が自分の為だと解っているのに、本心では納得できず、何となくすっきりしない気持ちを抱えたまま、
季節は巡り、既に空気は冬の色。12月となっていた。
