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第2章 case1 【貴方ハ誰?】

・・・あれから3日。

第2図書室には行ってない。普通棟と特別棟を繋ぐ廊下もなるべく通らないようにして過ごせば、何時もの日常と何ら変わらない、筈だった。

「そう、会わなけれは、済む話」

そう思っていたのに。

身体がだるい。少しずつ重くなり、自分自身の体なのに、動きが鈍い。重い。疲れが取れない。そして・・・頭に靄がかかったかのように・・・睡魔が襲う。

日に日に症状が重くなる。

「何をしたのよ、あの男!!」

ぎりぎりと歯ぎしり。でも何ら状況は変わらない。

でも意地でも会いたくなかった。文句を言いたい気持ちはあるけど、多分言う前に丸め込まれそうで。

「絶対、嫌だ」

寝るのは簡単。四六時中の睡魔によって、簡単に眠る事が出来・・・る。

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