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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1
「とりあえず、今日は帰ろうぜ。というかお前のプラン、見直した方が良いよ。
咲楽は会長にはならないって言ってんだから、黒田に照準合わせろって」
そう言いつつ、佐々木先輩は第2図書室を出て行った。
狙われるのは嫌だけど、でも言ってる事は佐々木先輩の方が筋が通ってる、と思う。
黒田先輩を狙う、ってのもどうかと思うけど、斎や私をターゲットにするのは筋違い・・・。
「そういう訳にもいかなくてね、先輩」
佐々木先輩が消えた扉に向かって呟く広野先輩。
「ある意味、生徒会長なんてどうでもいい話だし」
どうでもいいのに、生徒会長に立候補、してるの?どうして、私が狙われたの?
「絢乃」
直ぐ近くで呼ぶ小さな声。そういえば斎は・・・私を抱きしめたままだった。
「今から、隣の部屋に行く。絢乃はここにいて、種明かしの続きを見ているといい」
「え?」
混乱が深くなる、と同時に腕の拘束が無くなるのが解って、
「待って斎っ」
って声をかけるものの、斎の姿は部屋の闇に綺麗に紛れて、気が付くと、目の前の光の中に現れた。
咲楽は会長にはならないって言ってんだから、黒田に照準合わせろって」
そう言いつつ、佐々木先輩は第2図書室を出て行った。
狙われるのは嫌だけど、でも言ってる事は佐々木先輩の方が筋が通ってる、と思う。
黒田先輩を狙う、ってのもどうかと思うけど、斎や私をターゲットにするのは筋違い・・・。
「そういう訳にもいかなくてね、先輩」
佐々木先輩が消えた扉に向かって呟く広野先輩。
「ある意味、生徒会長なんてどうでもいい話だし」
どうでもいいのに、生徒会長に立候補、してるの?どうして、私が狙われたの?
「絢乃」
直ぐ近くで呼ぶ小さな声。そういえば斎は・・・私を抱きしめたままだった。
「今から、隣の部屋に行く。絢乃はここにいて、種明かしの続きを見ているといい」
「え?」
混乱が深くなる、と同時に腕の拘束が無くなるのが解って、
「待って斎っ」
って声をかけるものの、斎の姿は部屋の闇に綺麗に紛れて、気が付くと、目の前の光の中に現れた。