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第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

暗闇の中、というのは、時間か推測できないものらしい。気が付けば・・・。

漸くあの部屋から出る事が出来た。その後、何事も無かったかのように屋敷に連れてこられた。

屋敷内の客用らしきお風呂の中で、最後まで斎が押し入る事は無かったものの、

全身くまなく洗う、という表向きの目的を口にしつつ、結構あちこち気持ち良く触られたのには間違いなかった。

その後、体力の限界は呆気なく訪れ、指一本動かすのも億劫な、ぐったりした状態で斎に以前一緒に居た部屋のソファに座らされたところで、

気が付けば・・・壁の時計は深夜4時を指しているのが、見えた。

私に服を着せる、という事を考え着く事は無いらしく、濡れた全身を拭き終えると、そのままベッドに私を放り込む。

・・・もう何もかも明日でいいや、と目を閉じると、当然の様に斎が寄り添い、お互いの手足が絡まる。

離れていた期間があったのに、何ともその流れは自然で、人肌の暖かさに安心してそのまま意識を手放した。

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