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第2章 case1 【貴方ハ誰?】

暖かい。
湯たんぽにしては大きいな・・・というか、湯たんぽはもってなかったはず。

抱き枕にしては、抱き心地に柔らかさが足らない。でも暖かい。うん。

誰かが抱き枕貸してくれたかな?

妙な身体の重さは、すっかり消え、すっきりしたいい気分で、抱き枕に頬を摺り寄せる。

「猫を飼ったらこんな感じだろうか」

ん?

抱き枕は・・・言葉を話さないでしょ?

って顔を離し、目を開くと・・・。

抱き枕だと思ってたのは、ヒト型の・・・!!!

「なっ!!!」

慌てて飛び起きる。ベッドの上に座り、さっきまで抱き枕だと思い込んでた・・・相手を見据える。

「警戒心を解いた貴女は、結構可愛いですね」

「あっあああああ貴方!!」

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