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第2章 case1 【貴方ハ誰?】

まともな日本語が口から出で来ない。

「なっななななななな何で!?」

「理由なんて必要ない。貴女はわたしから逃れる術は無い、と自覚しなさい」

「私は貴女の玩具じゃない!!」

「いいえ、貴女はわたしの玩具ですよ。そして貴女はわたしがいないともう生きられない」

「はぁ!?」

「身体が楽になったでしょう?」

・・・た、確かに。と、言うか・・・。

「貴方、私の体に何を・・・」

「今の貴女は・・・例を出せば、溜めておけない電池、と言ったところ。そしてわたしが差し詰め充電器、といったところかな」

「は?電池?」

「わたしに1週間触れなければ、死にますよ。試してみますか?現に4日会わなかったら、身体が思うように動かせなかったでしょう?」

・・・言われて、確かにと思う。思うけれど、納得できるかどうかは別の話で。

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