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第10章 case5 【私ヲ見テ】 1
その日の昼休み。今日は午後から職員会議なので、簡単なホームルーム終了後は、下校時刻ではあった。
冬休み中、怒涛のように送られていたメールは、顔を合わせるようになってから、1通も送られてはいなかったのだけど、
・・・授業中に斎から珍しくメールが入っていて。
『昼休みの間に生徒会室に行って、黒田から返してもらって』
・・・?
肝心の、何を返してもらうのかが書かれてはいない。
「不親切!!」
文句を携帯にそれ以上向かって言っても仕方ないから『何を返してもらうの?』というメールを送るが、今度は返事が無い。
電話をかけても繋がらない。
「嫌がらせ!?」
再び文句を言う相手は、何故か私の携帯。とりあえず、黒田先輩会えば何とかなるかな?と希望的観測。
っていうか、何で律儀に私が斎に頼まれた事をやらなきゃいけないのか・・・その辺が、不本意。
「斎が行ってくれればいいのに、同じ学年なんだから」
ぶつぶつ文句言いながら、向かうは生徒会室。
冬休み中、怒涛のように送られていたメールは、顔を合わせるようになってから、1通も送られてはいなかったのだけど、
・・・授業中に斎から珍しくメールが入っていて。
『昼休みの間に生徒会室に行って、黒田から返してもらって』
・・・?
肝心の、何を返してもらうのかが書かれてはいない。
「不親切!!」
文句を携帯にそれ以上向かって言っても仕方ないから『何を返してもらうの?』というメールを送るが、今度は返事が無い。
電話をかけても繋がらない。
「嫌がらせ!?」
再び文句を言う相手は、何故か私の携帯。とりあえず、黒田先輩会えば何とかなるかな?と希望的観測。
っていうか、何で律儀に私が斎に頼まれた事をやらなきゃいけないのか・・・その辺が、不本意。
「斎が行ってくれればいいのに、同じ学年なんだから」
ぶつぶつ文句言いながら、向かうは生徒会室。
