
contract
第10章 case5 【私ヲ見テ】 1
廊下を左に曲がった時、誰かとトンッと肩がぶつかった。
「ごめんな・・・げ」
謝りながら、慌てて振り返り立ち止まると・・・。
「げ、って何よ?」
思わず心の声が出た。今日は結構、心で呟いてる声か口から飛び出す確率が高い。
それくらい、あれこれびっくりさせられることがあったから、でもあるけど。
そして、げ、と言わしめた相手、は、よりによって・・・。
「・・・お、嬢様」
「その認識は正しいけれど?」
不遜な態度の、佐倉紗香お嬢様。
「全く、貴女が来てから、斎様の調子が狂って仕方がないの。一時期、貴女が離れたから私、安心していたのに、何故図々しくも斎様の元に戻れたのかしら?」
・・・あの元生徒会長とのいざこざを話しても意味が無いので、黙っていると。
「大体貴女、人の屋敷に図々しくも上がり込んで、何をやってるの?」
腕を組み、顎をあげ、文句を垂れるお嬢様。どうやら、屋敷に入り浸っている事は、既にばれているらしい。
「ごめんな・・・げ」
謝りながら、慌てて振り返り立ち止まると・・・。
「げ、って何よ?」
思わず心の声が出た。今日は結構、心で呟いてる声か口から飛び出す確率が高い。
それくらい、あれこれびっくりさせられることがあったから、でもあるけど。
そして、げ、と言わしめた相手、は、よりによって・・・。
「・・・お、嬢様」
「その認識は正しいけれど?」
不遜な態度の、佐倉紗香お嬢様。
「全く、貴女が来てから、斎様の調子が狂って仕方がないの。一時期、貴女が離れたから私、安心していたのに、何故図々しくも斎様の元に戻れたのかしら?」
・・・あの元生徒会長とのいざこざを話しても意味が無いので、黙っていると。
「大体貴女、人の屋敷に図々しくも上がり込んで、何をやってるの?」
腕を組み、顎をあげ、文句を垂れるお嬢様。どうやら、屋敷に入り浸っている事は、既にばれているらしい。
