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第10章 case5 【私ヲ見テ】 1
悠里ちゃんと斎藤君が仲良く?帰っていくのを校門の内側から見届けた後、一旦教室に向かった。
ハンカチを忘れていたのを思い出したから。
別に明日でも良かったのだけど、学校の敷地内に寮はある訳だし、時間は未だ15時台で、部活している生徒もいるし。
暗くないし、斎藤君と同中の岩倉君も同じく帰宅組だろうからもういないだろうし、危ないことは無い筈、だった。
・・・だったのに。
「藤沢さん」
後ろから、声をかけられた。聞いた事のある声。
振り向くと、いたのは・・・。
「い、岩倉君・・・」
「ところで金本さんはどこにいる?」
「か、帰ったよ?」
何だか、岩倉君が怖い。普通の表情をしているように見えるのに、どこか怖い。
・・・斎、どこに・・・いる?
「帰った?そして、藤沢さんは、今1人、か」
一歩、岩倉君が歩く事に、一歩下がる私。
ハンカチを忘れていたのを思い出したから。
別に明日でも良かったのだけど、学校の敷地内に寮はある訳だし、時間は未だ15時台で、部活している生徒もいるし。
暗くないし、斎藤君と同中の岩倉君も同じく帰宅組だろうからもういないだろうし、危ないことは無い筈、だった。
・・・だったのに。
「藤沢さん」
後ろから、声をかけられた。聞いた事のある声。
振り向くと、いたのは・・・。
「い、岩倉君・・・」
「ところで金本さんはどこにいる?」
「か、帰ったよ?」
何だか、岩倉君が怖い。普通の表情をしているように見えるのに、どこか怖い。
・・・斎、どこに・・・いる?
「帰った?そして、藤沢さんは、今1人、か」
一歩、岩倉君が歩く事に、一歩下がる私。