contract
第11章 case5 【私ヲ見テ】 2
『走れッ!!』
どこからか声が聞こえた気がした途端、考える暇もなく、身体はくるりと方向を変え、一気にダッシュ!
「あっ」
という声と同時に、追いかけてくるダッダッダッダッという足音が聞こえると、一気に恐怖が身体を包む。
「どこに行く気だよ?」
能天気な声がますます怖さを引き立て、必死で逃げる。急に走ったからか直ぐに息が上がる。苦しいッ!!
廊下を右に曲がった時、人影が見えた気がしたけど、逃げなきゃいけないから、誰か確かめる事も出来ず、そのまま走り去った時。
「ウワッッ!!」
そして直後、ダダダダーーーッと何かが滑る様な派手な音。
ビックリして振り返ると、岩倉君が右足の足首辺りを抑えて、倒れている。
「イテテテ・・・急に足を出してこけさせるなんて、危ないじゃないか!!」
岩倉君は相手に抗議!!するけど・・・。
「お前こそ、何やってる?」
低く感情をわざと抑えた声が廊下に響いた。
どこからか声が聞こえた気がした途端、考える暇もなく、身体はくるりと方向を変え、一気にダッシュ!
「あっ」
という声と同時に、追いかけてくるダッダッダッダッという足音が聞こえると、一気に恐怖が身体を包む。
「どこに行く気だよ?」
能天気な声がますます怖さを引き立て、必死で逃げる。急に走ったからか直ぐに息が上がる。苦しいッ!!
廊下を右に曲がった時、人影が見えた気がしたけど、逃げなきゃいけないから、誰か確かめる事も出来ず、そのまま走り去った時。
「ウワッッ!!」
そして直後、ダダダダーーーッと何かが滑る様な派手な音。
ビックリして振り返ると、岩倉君が右足の足首辺りを抑えて、倒れている。
「イテテテ・・・急に足を出してこけさせるなんて、危ないじゃないか!!」
岩倉君は相手に抗議!!するけど・・・。
「お前こそ、何やってる?」
低く感情をわざと抑えた声が廊下に響いた。