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第11章 case5 【私ヲ見テ】 2

「・・・駒?」

今から遊ぶ・・・とは何を?

「ちょっとしたゲームを始める。登場人物は、駒3名と、黒幕。お前と俺は傍観者。今回、絢乃と永依には知らせず事を運ぶ。お前は楽しめよ?」

「永依に言っては?」

「事が無事に終わるまでは止めておけ。これは永依の為でもある。余計な危険に晒したくなけければ、の話だ」

「解りました」

そう言うなら、間違いないのだろう。

「ちなみに履歴書を書いてもらった駒たちは、俺と今のところ、一切契約はしていない。今後、契約させる可能性は、あるが」

「契約させる?」

「そう、可能性だが。そして黒幕には再度の契約を強制する。ま、見ているがいい」

手元にあった履歴書を返すと、再度履歴書の3人の顔写真を、機嫌よく見つめている。

「さて、数十年ぶりのゲームだな」

心底楽しみにしている斎を横目に、オレは召使としての仕事を再開した。

・・・数十年ぶりのゲーム、という意味が気になりながらも。

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