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第1章 プロローグ

私立佐久良学園。

中等部、高等部があり、共学。
学生の半数は、寮生活をしている。

普通棟と呼ばれる、普段勉強に使う教室。

その奥に、特別棟と呼ばれる、理科、音楽、技術系専門の建物が有り、

その奥に、資料棟と呼ばれる、授業に使う機材を置く建物。複数ある図書室もここに含まれる。

図書室から見える、1本の巨木といっても差し支えない規模の桜があり、それは学校のシンボルでもある。

桜の木のから見える塀に囲まれた屋敷とも言える家には、歴代の理事長が住んでいる。

この学園は、創立100周年を超えている為、普通棟、特別棟、そして学生が住む寮に関しては、時代に合わせて、何度か建て替えをしてきたが、

資料棟は基本資料を置く場所で、人が常にいる場所ではない事から、建て替えの頻度は低く、建物自体に年季が入っている。

見える屋敷も同様、古めかしい。

唯一、大幅に手を加えられなかったのは、桜の木だけかも知れない。

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