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第3章 case2 【貴方ガ欲シイ】 1

死にたくなければ、ここに留まれ、ということ。ただの脅しなのか、それとも本当なのか・・・。

ただ、避けていた4日間の時、日に日に身体がおかしくなる経験はしていたから、何かしら拙くはなるみたい、とは容易に推測出来て、

さっきまでこっそり帰って、2度と来ないようにしようかなという気持ちは、即座に萎んでいた。

情けない。けど、まだ死にたくない。

・・・でも今の状態で、これからまともに暮らしていけるのだろうか・・・。

「どうにかしなくちゃ」

どうしたら良いか解らないけど、このまま言いなりという訳にも、行かないはず、だから。

今日は授業に身が全く入らず、上の空のまま・・・気が付けば放課後。

帰れば斎がいるのは間違いない。
何の好意も持たない相手と一緒に居たいと思うはずも無く、ふらふらとたどり着いた先は第1図書室のドアの前。

あれから第2図書室には行っていない。

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