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第12章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 1

「出来れば、これ以上お嬢様が暴走して欲しくは無いから、斎にどうにかしてもらいたいところだけど。

ところで宴は何時になった?」

・・・うたげ?

「宴って?」
「・・・後日連絡する」

斎に振った言葉を遮るかの様に、早口で返事をする。何か隠してる。

「解った。じゃ後はごゆっくり」

生徒会長はそれだけ言うと、鍵を手短な机に置く。

その時の目線は、何故か私、で、彼も何か企んでいる、のかもなんて穿った見方をしてしまう。

「お嬢様がまだその辺にいるだろうから、適当に帰るといいよ。鍵はかけて、明日帰してくれれば問題ないから」

言う内容は斎に向かって。だけど、視線は私を離さず・・・斎といい生徒会長といい、類は友を呼ぶ、だろうか。

何となく負けるもんかッという意識が強くなって、逸らすことなく相手を見据える。

言いたいことを言い終えた彼は、漸く目線を反らし、椅子から立つとそのまま部屋を出て行った。

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