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第13章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 2

「観客?」

かつて、的場君と永依さんの件で、斎が観客として参加しろ、と言っていた事を思い出して呟くと。

「そんな感じかな。勿論、途中からでも参加したくなったら止めないけど。・・・ただ、斎は参加させないだろうけど、ね。絶対に。」

絢乃ちゃんには絶対言うな、って口止めされてるし・・・と生徒会長は話を続ける。

「宴って、何をするの?誰がいるの?」

「それは当日までのお楽しみ。動画は宴がすんだら消してあげる」

・・・疑いの眼差しを向ける。本当に消すかどうかなんて、解らない。

睨む私に特別何か反応することなく、生徒会長は言葉を紡ぐ。

「最初の宴が済むと、ある程度メドが立つかと思う。その頃になれば、動画なんてどうでも良くなる」

「・・・何のメド?」

「お嬢様を手に入れるメド。勿論希望的観測が大いに含まれてるよ?」

・・・手に入れる?という事はお嬢様もいるという・・・で、デタクナイ。

とはいえ、宴の内容は気になるのだ。斎が何を企んでいるのか、知りたいとは思うから。

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