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---黒田生徒会長side---

斎が唯一選んだ女である藤沢綾乃をこっそりと呼び出し、揺さぶりをかけ、

あれこれ思い悩んでる感じのまま部屋を出て行った後・・・、暫く生徒会長の仕事に専念していた。

目や手は書類に向かって動きながらも、考える事は・・・さっきの続き。

絢乃ちゃんは・・・多分斎には言わないだろう、と思う。何となくだが。

別に画像の件は本当にどうでも良い。ただどんな手段を使っても、藤沢絢乃を引っ張りだしたかった。

斎とは違う所での思惑で。

お嬢様にはあの日、屋敷まで送った後に宣戦布告済み。狼狽えつつも、虚勢を張る彼女は・・・カワイイ。

宣戦布告後、お嬢様はあからさまに、俺を避けている。ある意味、意識されている、と思う。

無関心では辛い。どんな感情だろうと、彼女の何かに引っかかっていなければ。

・・・お前の好みは理解できない。

という斎の声が急に脳裏によぎったが、別に理解してもらおうとは思わない。

「後は・・・」

どうやって、出し抜く、か・・・。