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第13章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 2

「・・・“後は”何だ、と?」

思考の渦にどっぷり浸かっていたらしく、目も手も何時しか疎かになっていた。

唯一無意識に呟いた言葉に、反応したのは、いつの間にか生徒会室にいる、斎。

生徒会長専用の机の前で、腕を組み、眉をひそめて・・・いや、ひそめるどころか、睨んでいる。

「機嫌悪いな」

これはからかうべきか?

「お前がろくでもない事するからだろう?」

「ろくでもない、事?」

とりあえず表面上は恍けてみる。

実際、お互いの間はろくでもない事だらけなので、どの事柄なのか、推測できない。まだ、絢乃ちゃんへ仕掛けた最新の軽いトラップまでは知らない、筈だが?

・・・時々やけに勘が鋭いから、困る事もある、と同時に面白いとも思う。

「お前が引っ掻き回すから、紗香は警戒心丸出しだ」

「それはそれで構わない。というかお嬢様はそれどころじゃない気もするけどね」

さりげなく、矛先を変えると。

「・・・確かに」

同意の言葉が返ってきた。

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