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第13章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 2

宴、で。

何かさせると言われたわけじゃない。

ただ、その場にいろと言われただけ。

だから、いればいいだけ、なんだけど。

表面上は優しくても、隠れて何かこそこそやっているヒトでない斎と、

同じく穏やかな表情を見せても、脅す、という行為を用いて私を呼び出す、何か企んでいそうな生徒会長が、

同じ『宴」という『企み』を企んでいて、

果たして『いる』だけで私は済むだろうか?



時は進み、日が暮れる。天気は下り坂。ぽつぽつと雨が降り始めた。

屋敷の部屋の中。斎はいない。

夕方届いた、生徒会長からのメールには『2階つき当たりの鍵付きの部屋が宴の場所』と記されている。

多分、的場君や永依さんが最初にいた部屋だと思う。

そして、あの部屋で『宴』が行われるなら、多分まともなパーティには、ならない。

普通のパーティに『ベット』は必要ない。

そしてもう一つのメールには『夕食の飲み物には睡眠薬が入っているから一切手を付けるな』の忠告。

・・・睡眠薬の事を何故知っているのか、の疑問は考えなかった事にする。

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