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第14章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 3

ベッドから降りようとしたけど、素早く斎がベッドの上に飛び乗り、

仰向けに寝かされて、私の腰の辺りで斎が跨り座り、両手を顔の左右について、私を悠々と見下ろしている。

真っ直ぐに見下ろす目に、凍る思いがする。逃げ道は、ない。

「言い訳を聞こうか」

「な、何の?」

「何故、あの場所にいた?」

「・・・な、何とな、く?」

まさか生徒会長に脅されて、なんて言えない。今まで言ってなかった事が解ってしまう。隠していた意味がなくなる。

それよりも、宴の内容について聞きたいのに・・・聞ける状態じゃ、ない、な・・・。

「それで俺が納得するとでも?」

納得しないだろうけど、それしか言いようが、無いのに。

「的場か?」

「何が?」

いきなり的場君の名前が出る。どういうコト?

「落合か?」

「・・・誰?」

落合って、誰だろう?

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