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第14章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 3

「松浦か?」

「松浦って・・・」

聞き覚えがあるけど、思い出せない。

「それとも・・・黒田、か?」

生徒会長の名前を聞いた時、無意識にピクリと身体が動いた。

一気に視線が険しくなる。眉間にしわ・・・怖い。

「アイツ、やっぱり殺しておくべきだったか」

「ころ・・・」

どうやら誘導尋問らしきものに引っかかった・・・?

「絢乃にちょっかい出し過ぎだ。紗香が好きだといいながら、お前と接触する。さっき絢乃を見つけたのも黒田。

・・・アイツのキスは良かったか?」

「良い、わけが・・・」

「それとも、宴に交じりたかったか?」

「まさか!!」

反論を許さないテンポで話してくる斎。咄嗟に否定を口にする。

宴という名の乱交なんて、イヤだ。

「全く思い通りにはいかないな。絢乃と永依には全く知らせずに今回事を運ぼうとしたのに」

「永依さんも?」

・・・知らないの?

「一応、あの宴には意味がある。あいつらに一切教えてはいないが」

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