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第14章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 3

つかつかと歩み寄って、勢いよく胸倉を掴む。

「姫様!?」

びっくりしてきょとんとした顔。人畜無害な顔をして、中身はヘンタイって・・・。

殴りはしないけど、罵倒もしないけど、このままってのも、しゃくじゃない!?

「的場君!!」

「な、何でしょう・・・?」

執事モードのまま、明らかに狼狽えた声。このまま押し通してやるッ!!

「吐きなさいよ」

「・・・何を?」

「宴について洗い浚い!!」

的場君が宴の全貌を知らなかったとしても、ある程度は把握してると思う。

なら、その把握している程度の情報ぐらいは、手にしないと気が済まない。

「私の裸、タダで見たんだから、少しは返しなさいよ」

見たのは成り行きで、率先してみたわけじゃない、って事は解ってる。けど、玩具までは必要ないでしょ、オモチャまでは!!

「観賞料、ですか?それとも、参加料、ですか?」

「どっちもよッ、このドヘンタイ執事ッ!!」

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