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第15章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 4

数十年に一度の宴が始まった。

見合いという名の宴。でも実質、目の前で行われているのは、女1人に対して、男3人のセックス。

紗香は既に意志無き奴隷、といっても、本能までは完全に支配できない。睡眠、食事、そして生殖については。

今後は学校を辞めさせ、屋敷の中で食べて、寝て、時々婚約者になりうる男たちに抱かれる日々になる。

後は、次期理事長夫人としての知識ぐらいは、意志が無いとしても、脳にいれておく必要はあるが・・・。

「ぁぁん・・・」

佐倉紗香の甘く濡れた声に満足し、ますます楽しくなる。

と同時に、以前、佐倉紗香と交わした約束を偶々思い出した。

肌の色まで解りそうな薄絹をまとい、セックスを懇願した女。

勿論、相手はわたしを望んていたのは解ったが、そこはワザと聞かないフリをし、セックスしたいという望みのみを聞き取った。

「お前の願いは叶ったな」

目の前の乱れる女に向かって皮肉を呟く。耳に届くことは永久に無いが。

ぞくぞくする。これで佐倉紗香という存在が邪魔ではなくなると同時に、有益な存在として使えるという事実を噛み締めて。

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