テキストサイズ

contract

第16章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 1

「こっち見て」

「いつっ」

斎、と呼ぶ心算が、右側から唇をさらわれる。

気になる方向が見たいのに、斎は容赦なくキスを落とし続けるだけ。

「ンンッ・・離しっ」

唇が離れた一瞬を狙って離れようと思うけど、斎は執拗に唇を追う。言いかける私を実力行使で封じるように。

拘束している左腕は、片腕だけだというのにしっかり絡まってるし、右手は逃げられない様に私の頭を固定してるし。

「ンッ・・だから、離してッ」

漸く唇が離れた!と思って、身体を起こそうとするけど、

「今止めると疼くよ、ココが」

頭を固定していた右手は、するりとパンティの下に潜り込ませている。行動が早い。

「・・・ゃぁっ」

ヌプッと容易に入る指。簡単に身体が溶ける感覚。

「中途半端に止めると、欲求不満になるから、最後までヤらないと」

「どこ、触って」

「クリトリス、とか?」

卑猥なコトを言う斎に注意する暇は無かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ