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第16章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 1

高校2年の夏休みは、はっきり言って“怠惰”で“淫楽”な生活だった、と言ってもいい。

加速する性欲。・・・それも斎ではなく私が。リミッターが外れたかの様に、斎を求めた。

そんな私を嬉しそうに見る。このヒトでない男の正体は、色魔だったりするかも。

「ほら、もっと貪って」

「ンンンンッ」

今、口に含んでいるモノが愛おしいというか、これが無いとダメと言うか。

含んだまま舌を使い、気持ち良くしていく。

ソファに座った斎は、王様の貫録よろしくふんぞり返っていて、私はその脚の間でご奉仕中。

“怠惰”で“淫楽”な生活、と言う事は、他が疎かになる、という事でもあり、

実は・・・あの日本人形の子を数日見ていない。段々、身に行く感覚が開いていく。

セックス中限定の訳の解らない視線は未だに続く。それも日に日に強くなる。

そして止める気のない斎と、斎を貪り続ける私。

脳裏で「これじゃいけない」という点滅信号を発している気がするけど、それを上回る思考回路を覆うモヤ。

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