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第17章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 2

私に帰省の為の支度を促す。確かにココで帰れれば願ったり叶ったり♪なので、斎が私を見る視線を気にしつつも、支度をし始め・・・、

・・・るけど、斎の視線が若干、否、結構痛い。チクチクと。

「絢乃チャンには絢乃チャンの都合ってものがあるだろ?だから・・・」

均さんの弾丸トークはなお続く。いい加減、切れなきゃいいけど・・・。

「ま、ついでに絢乃チャンには一族の話もさらりと話すさ。一族は絢乃チャンの事もう、知ってるし、斎が手放さない以上、標的になるだろ?

って支度済んだな。じゃ、月末な」

と、私のバックを掴むと、さっさと部屋を出て行・・・。

「こら、絢乃チャンもこっち」

問答無用で右手首を掴まれ、引き摺られる様にしてドアの外へと連れ去られそう・・・だったので。

「ま、また9月に、ね」

慌てて斎にそう声をかけた。そしてパタン、と無情にもドアは閉まる。

・・・これで良かったんだろうか?

「こうでもしなけりゃ、帰れねえだろ。さ、行くぞ」

均さんは自己完結したまま、私を屋敷の玄関まで引き摺って行った。

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