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第18章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 3

数十日ぶりの、屋敷。

迎えてくれたのは、的場君で、

「お待ちしておりました」

と丁寧に頭を下げる様が、何とも・・・怖い。というか何もかもが怖い。

「姫様、覚悟してくださいよー」

と軽やかな口調で追い打ちをかけてくれる。

「荒れたか?」

「ええ、それは盛大に。貴方のせいでもありますが?」

的場君は均さんをジトッと睨む、けど、相変わらずな飄々とした態度で、

あの強心臓が欲しい、と切実に思ってしまった。

「さー、姫様は部屋に行ってくださいね。オレは均さんとじっくり語り合いたいので」

「酒有りか?」

「・・・つけましょう」

そのまま台所の方に2人は消える。

・・・夕方から飲むの?というか的場君未成年・・・。

ポツン、と残された私は、どうやら部屋に戻るしかないらしい。見慣れた屋敷の中を、進んだ。

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