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場所は変わり、屋敷1階。2階で絢乃と斎が戯れている頃・・・。



・・・面倒だなー。

この目の前の男。名前は、的場。

普通の生活を送っていれば、絢乃チャンと同じ高校生の筈なのに、斎と交わってから、高校生らしくなくなっている。

完全な、斎のシモベ。

斎に自害しろと言われたら、疑問を持つことなく、死ぬ事が出来そうな、崇拝者。

・・・ある意味、いい人材見つけたな・・・と思う。俺には厄介でしか、ないが。

目の前でウイスキーを飲む姿は、高校生ではありえない。雰囲気は既に・・・大人。

ま、早く大人にならなきゃいけなかった、という事だろう。その辺は、解らなくもない。

恋人、というか、伴侶的な存在の的場永依は、未だに年相応に見えるというのに。

「静かですね」

広すぎるリビングに男2人。不毛な組み合わせ。

「お前が喋らねぇからだろ」

野郎とつるむ気は無い、が、誘ったのは的場。