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第20章 case8 【私ニ伸ビル複数ノ手】 2

「口寂しいなら、キスしてあげるし、マンコ舐めさせてあげるってのにぃ」

「要件がそれだけなら、呼び出すなよ」

振り返ってふぅーっと紫煙を吹きかけてやる。

「煙いって」

手を振り、煙を払いのける女。

「で?」

「早く死なないかなぁ・・・要人」

「お前も要人も似たり寄ったりだ。キョウジンには違いねえよ」

ただ、言葉遊びで当てはめる漢字は『強靭』か『狂人』か・・・。

「ばーさまの具合が悪いらしいよぉ?」

「どのばーサマだ。一族はジジババの巣窟じゃね?」

また、話が急に変わった。コイツはころころ直ぐ話が替わる。

振り返ると、交わっていた男は制服を着て、出て行くところが見えた。

・・・どこかで見た、見覚えのある顔だが、思い出せない。誰だったか・・・。

「狩野のばーさま」

「狩野って・・・すず婆?」

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