テキストサイズ

contract

第20章 case8 【私ニ伸ビル複数ノ手】 2

「藤沢綾乃、頂戴?」

盛大に喘いでいた声が途切れ、荒い息だけが聞こえた頃、ぽつりと呟きが耳に届いた。

「嫌だね」

そもそも、絢乃チャンは今のところ、俺の、ではない筈だが?

「ふーん。均ってば、あの子抱きたいの?」

「お前は狙った獲物は誰でも抱きたいんだろ」

「当たり前。けど、チンポはあった方がよりキモチイイ、けどねぇ?マンコが淋しくなるもんねぇ?」

・・・知るか。

この女がセックス依存症?みたいになった原因は、女の生い立ちに関係する。

良くある両親の不仲。それに一族の中で、チヤホヤされ、顔が可愛らしかったものだから、欲深い男が幼女だった目の前の女に手を出したのが始まり。

「セックスしたら、なーんでも叶えてくれるしさぁ」

味をしめた女は、一族のほとんどの男と寝たらしい。ただ、例外もいて、俺も例外の一人。

で、同性の女は嫌悪するものが大半ではあったけど、ごくまれに女同士でもヤってるらしい。

「それはそれでキモチイイしねぇ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ