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第20章 case8 【私ニ伸ビル複数ノ手】 2

「おはよう」

不意に聞こえた声。

・・・朝、なんだ。と思いつつ、

未だ睡魔の残る意識を無理矢理、覚醒させる。

勿論、まだ寝て居たかったから、渋々。

「おはよう」

目を開ける寸前、再度聞こえた声。起きろ、と促されている。

「お、おはよ・・・」

諦めて、ゆっくりと上半身を起こし、声のした方を向・・・・・・、

「・・・・・・・・・」

向いたのだけど、そこから硬直。フリーズ。視界も声も身体も何もかも。

一気に目が覚めた。

ベッドの横に正座し、ちょこんと座っているのは・・・・・・。

「は? え? あの時、の・・・」

均さんが連れてきた、あの着物姿の幼女が、にっこり笑って、いる。

「なに?」

何、じゃない。というか、この子消えなかったっけ?違った?

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