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第21章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 1

・・・・・・。

明るい、と感じた。

ずっと暗かったり薄暗かったりした場所にいたので、目を開けたものの、眩しくて思わず閉じる。

「絢乃ちゃん!?」

酷く懐かしい声が聞こえた気がした。

「お、起きた。絢乃ちゃんっ」

バタバタと走る音。乱暴なドアの開閉。遠くの方からざわつくような声がだんだん大きくなる。

「絢乃ッ」

と言ったというよりは叫び声に近いのは・・・斎?

直後、窒息しそうなくらいに抱き締められる。・・・く、苦しい。

もがきながら、うっすら、目を開ける。

「姫様、昼寝が長すぎます」
「寝すぎだよな」
「そういう問題じゃないわ」

的場君、均さん、永依さんの順でそれぞれの顔には安堵の表情。

ただ1人、私を絞め上げていると言ってもいい斎は、そのまま動かない。私の上に乗ったまま。

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