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第21章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 1
身体がある程度戻った、11月10日。
本当に久々に学校に行けば、変わらないクラスメイト、相変わらず心配してくれる悠里ちゃんと、
何故か私を睨む高野香奈。
・・・睨まれるようなこと、した?というか、前に色々された方は私だと思う。
ただ、あの馴れ馴れしい態度や口調はなりを潜め、休憩時間も1人で、まるで別人格。
ただ、時々感じる悪意ある視線だけが、彼女と私の今現在の接点。
「・・・斎、何かした?」
授業中。後から何故か感じる視線に、呟くも答える相手は目の前にはいない。元々そんな問いに答えてくれる筈は無いけど。
そっと溜息を洩らしつつ、時間は過ぎ放課後。
久々の授業だったし、睨まれっぱなしだし、疲れた・・・と背伸びを一つして、ドアの方を見ると、
ご機嫌麗しいらしい“彼”が教室に入ってくるところだった。
・・・ますます睨まれる気がする。敵だし。
本当に久々に学校に行けば、変わらないクラスメイト、相変わらず心配してくれる悠里ちゃんと、
何故か私を睨む高野香奈。
・・・睨まれるようなこと、した?というか、前に色々された方は私だと思う。
ただ、あの馴れ馴れしい態度や口調はなりを潜め、休憩時間も1人で、まるで別人格。
ただ、時々感じる悪意ある視線だけが、彼女と私の今現在の接点。
「・・・斎、何かした?」
授業中。後から何故か感じる視線に、呟くも答える相手は目の前にはいない。元々そんな問いに答えてくれる筈は無いけど。
そっと溜息を洩らしつつ、時間は過ぎ放課後。
久々の授業だったし、睨まれっぱなしだし、疲れた・・・と背伸びを一つして、ドアの方を見ると、
ご機嫌麗しいらしい“彼”が教室に入ってくるところだった。
・・・ますます睨まれる気がする。敵だし。