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第21章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 1

・・・痛い。

腰痛、腰の使いすぎ。相変わらず斎は容赦がない。

1ヶ月以上ぶりだから?

「手加減、してよ」

昨日夜の激しい行為のお蔭で、私は満身創痍。暗い部屋の中で、何時まであの状態だったのか解らないし、結局夕食抜きだし。

・・・的場君が来たかどうかすらも知らないし。

時は放課後。

こんな時に限って、先生に雑用を言いつけられ、ようやく終わったところだった。

思ったより時間が過ぎ・・・既に18時過ぎ。

「・・・ついてない」

この時間になると、流石に人は少ない。どこからか人の声は聞こえるけど、姿を全く見かけない。

「やっぱりぃ♪」

何がやっぱり?と疑問に思いながら振り返ると、満面の笑みの・・・高野香奈がいた。

「待っていて大正解よねぇ?関係ない人払いも済んでるしぃ、忌々しいあの男も今日は忙しくしてるからぁ、邪魔は入らないよぉ?」

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