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第22章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 2

「覚悟・・・」

「そう。俺と一緒に生きる覚悟。俺以外のモノを捨てる覚悟、だ」

斎は私の隣にいるけど、私を見ていない。黒田生徒会長を睨みつけながら、私に決断を突きつける。

「ただ、覚悟出来なくても、逃がす気は無い、と先に忠告しておくが。

的場、吊るせ」

「かしこまりました」
「止めろッ、助けてくれぇッ」

死刑執行の合図に、執行人はロープを引っ張り、死刑人は一気に宙ぶらりんになる。

「・・・ッ」

思わず目を反らす。やはり、見たくない。耳を手で塞ぐ。

それでも手で塞ぎ切れなかった命乞いの声と言葉にならない叫び声が耳に残る。少しずつ小さくなりながら。

「後は頼んだぞ」

静寂が戻ると、斎は私を横抱きし、一気に飛んで移動した。

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