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第23章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 3

振る、キスの嵐。

抉られ、揺さぶられる感情。

斎が好き、という気持ちは嘘じゃなかった筈なのに・・・。

何故?

脳内がオーバーヒートを起こしそう。完全におかしい。

「ほら」

私の上から均さんが降りて、机の上に会ったバスタオルを放られる。

「身体洗って、1時間後にここに来い」

こくんと反射的に頷きそうになったけど、

・・・均さんと一緒のところを斎に見られたら、マズイと思って、頷くのを途中で止める。

まるで浮気した後の後ろめたさの様な・・・。

「親戚として用があるんだよ。何か言われたら、斎にそう言っておけばいい」

親戚、と言われれば、何か重要な話でもするのかも、と思い直して、今度は素直に頷いた。

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