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第23章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 3

「待ちくたびれたんだけど、絢乃チャン?」

ドアを開けると、綺麗にベッドメイキングされたベッドの端に腰掛ける均さんがいた。

・・・実はあれから1時間以上経っている。

時計がさす時刻は、夕方4時前。

あれから、風呂に入り、昨日の夜から食べて無かったので、食事をしたら、

お腹いっぱいで疲れを自覚すれば眠くなるのは本能。

「・・・ごめんなさい」

あれこれ言い分はある。けど、とりあえず謝っておく。

「昨日あれだけあれこれあれば、仕方ないとは、言えるけどね・・・」

くわえ煙草で話す斎さん。そういえば・・・キスの時の煙草の味・・・。

って思い出さなくても良い事を思い出して、とりあえず脳内から追い出さなきゃって・・・。

「何そこで、百面相やってんの」

気が付けば、均さんは目の前で、私の顔を覗き込んでいた。

「きゃあッ」

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