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第23章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 3

脳内で、天使と悪魔がせめぎ合ってる。

「もう、帰らないとヤバくない?」

夕方から既に数時間。

遊園地から次に向かったのは、とあるビルで、そこでイタリアンを食べた。

夕食時だったから、反対もしなかった。

ただ、少し燻ってた気持ちが落ち着いたりはしたけど。

ま、仕方ないよね、と思いつつ、次にタクシーに乗って、行先を告げた先は、ホテル街で。

既に食事中にワインなどを飲んでいた均さんは、気持ちが緩んだのか、

私を引き寄せてキスを重ね、服の上から大胆にも揉んできて、

「ちょっっと、たもッ」

均さんってまともに反論する暇もない上に、しっかり観覧車の中で燻っていた熱を再現させられて、

今現在、ラブホテルの一室。

天使は『もうヤバくない?』と囁き、悪魔は『斎は知らないから、今のうちに』って囁く。

「大丈夫だろ」

そして均さん自身は悪魔の味方だ。

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