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第23章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 3

斎も呼び捨てだけど、何故か印象が違う。どう違うか判断がし辛いけど・・・。

多分、悪いコトをしているという自覚はあるから、それでゾクゾクしちゃうのかも。

背徳感で。

「さっきから余計な事考えてんな。余裕なのか?」

「そんな余裕、ない」

「どうだか。ま、そんなことはどうだっていいか。そろそろ欲しいんじゃねえ?」

モノタリナイ私は、今だけ斎を脳内から追い出して、

均さんに腕を絡め直した。

ふふんっと優越感の均さんは、鼻で笑うと、ようやく望んでいたモノを入れてくれて、

そこからは何も考えずに、ただ快楽だけに没頭した。

水音と、甘い声が邪魔をして、

お互い鞄の奥底に押し込んだ、私の携帯にも、均さんの携帯にも、

チカチカと着信ランプが忙しなく光り続けていたのには、気付く余裕は無かった。

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