
contract
第24章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 1
学校に行かさない、という斎の宣言は嘘では無く、事実上の軟禁状態に入った。
屋敷の外に出る事すら許されない。
そして毎夜、斎は私を抱く。まるで私の存在を何度も確認するかの様な、甘い時間を・・・。
その代わり、昼間は何時も何処にいるか解らない。的場君も永依さんも、斎がどこにいるかは一切口を閉ざす。
均さんには、屋敷に戻ってから1度だけ会えた。こっそりキスだけは、された。
斎の事を均さんに聞くのは・・・躊躇われた。後、的場君や永依さんが言わないのに、均さんが言うはずも無い、気がして。
昼間は軟禁状態といえども、私を構う人は居ないので、暇ではある。
屋敷の中を探索するのは日課になりつつあった。
「・・・あれ?」
屋敷の2階のとある部屋。ここからはあの桜の樹がよく見える場所なのだけど、
知らない間に、桜の樹の周りに、木で作られたフェンスらしきものが出来ていた。
誰が、何の目的で?という問いにすら、答えてくれる人は誰もいない。
屋敷の外に出る事すら許されない。
そして毎夜、斎は私を抱く。まるで私の存在を何度も確認するかの様な、甘い時間を・・・。
その代わり、昼間は何時も何処にいるか解らない。的場君も永依さんも、斎がどこにいるかは一切口を閉ざす。
均さんには、屋敷に戻ってから1度だけ会えた。こっそりキスだけは、された。
斎の事を均さんに聞くのは・・・躊躇われた。後、的場君や永依さんが言わないのに、均さんが言うはずも無い、気がして。
昼間は軟禁状態といえども、私を構う人は居ないので、暇ではある。
屋敷の中を探索するのは日課になりつつあった。
「・・・あれ?」
屋敷の2階のとある部屋。ここからはあの桜の樹がよく見える場所なのだけど、
知らない間に、桜の樹の周りに、木で作られたフェンスらしきものが出来ていた。
誰が、何の目的で?という問いにすら、答えてくれる人は誰もいない。
