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第25章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 2

「死んだかどうかは知らないけど、死体が残るだけでもマシじゃない?弔ってもらえる分だけ」

「って永依さん勝手に殺さないでよ!!大体、死体が残るだけでもましって何の事よっ!!」

情報量が多すぎて、あちこちに文句の垂れ流し状態・・・。精神的に落ち着かないし。

「咲楽斎に殺られたら、死体は食糧だろ」

「・・・は?」

「人喰うじゃん」

「・・・何言ってるの?」

誰が、人を喰う、って?

足先や手先から血の気が引く・・・気がする。

「お目出度いな、ホント。人の血は桜の樹に吸わせて、己の封印された力の保持に。

残った死体は分子レベルに砕かれて、取りこまれて終わり。だから、バケモノなのさ。

ここの生徒もだけど、送りこんだ一族も結構、殺られてる。

・・・知らなかったのか?」

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