テキストサイズ

contract

第25章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 2

そういえば、

斎は、

私と一緒に、食事をした事が、

一度も

・・・無い、

事を思い出した。


「1年に数人、殺す。暗示をかけて、元々いなかった事にすれば、事件にもならない。

時には、屋敷の外からも調達してたようだけどね。

最近では、的場がその役目をやってただろうな・・・」

私は斎の何を見ていた?

斎が“ナニモノ“であっても関係ないと思っていた。

都合の良いトコロしか見なかった。

都合の悪いトコロは隠されていた。

むくむくと膨れ上がる、疑念。

戸惑い。

混乱。

斎が私を欲した本当の理由は・・・何?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ