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第27章 エピローグ

アレからは、放心状態だった。

気が付けば実家で、気が付けば正月で、気が付けば新学期数日前だった。記憶が飛び飛びで、憶えて居るようないないような・・・。

どうやら、移動は全て均さんが付き添ったらしい。父も話を聞いているのか、学校の話は一つも振らず・・・にいたけれど。

「転校するか?」

の父の問いに、首を何故か縦には触れず、

嘆き悲しむ気持ちはあったものの、このまま逃げるように転校する気持ちにもなれず・・・。

ただ、斎に会いたいという気持ちは残るままで・・・。

だから。

「学校に戻る」という選択をした。

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