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第27章 エピローグ

新学期前日、学校に戻ると、学校を囲む塀や痛んだ屋敷等の補修工事が始まっていて、

見慣れない足場とかがあって、何時もと違う風景を見せたけれど、

桜の樹はまだ無残な状態で残っていて、

12月23日の別れの日が現実であったことを突きつけるかのよう・・・で、

泣きそうに、なる。

「部屋の荷物はかつての寮の部屋に戻してある。

理事長や理事長夫人、お嬢の佐倉紗香も自我を取り戻したらしい。

一族が用意した“斎”らしき死体で、既に葬儀は済んでいる。

で、絢乃と斎がそういう関係だった、という事実認識が理事長側にはない。操られていたからか、記憶にないらしい。

か、特別に許可を貰った。屋敷に入る気はあるか?」

何時もと違う、丁寧な口調で説明する、均さん。

「入れ、る?」

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