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第4章 case2 【貴方ガ欲シイ】 2

文句言ってやるッッという気持ちは、斎のキス一つで簡単に崩れた。

「・・んっ」

触れるだけのキスから、少しずつ深くなる。

「・・・・んんっんっっ」

舌が容赦なく口内を犯して。

「・・・っんっいつっっんっ」

僅かに唇が離れた時に、拒否しようとしても、離れたのは一瞬で、即座に唇は塞がれて。

「・んっっ」

空気が足りなくてボーっとしてくる頭。口内を犯されて抵抗が無くなっていく身体。

そして、口内にたまった液体をコクンっと飲み込むと、ようやく斎が唇を離してくれた。

「イイ顔」

チュッと軽く触れる唇。ほぼ放心状態の私はされるがままで。

「捕まえた」

勝ち誇った声が、耳に届いた。

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